NaY型モレキュラーシーブ

Y型モレキュラーシーブは骨格構造を有する微多孔質結晶材料であり、骨格を構成する最も基本的な構造単位はシリコン酸素とアルミニウム酸素の四面体であり、これらの四面体はSi−OまたはAl−O結合によって四員環、六員環、八員環などの二次構造単位を形成する。さらにこれらの二次構造単位が互いに組み合わされ、βケージが形成される。8つのβケージはダイヤモンド結晶様式に従って配列され、ダイヤモンド構造中の炭素原子ごとに1つのβケージで置換され、隣接するβケージは6員環を介してSi−O−Si（Al）で結合され、8面ゼオライトケージを形成し、8面ゼオライトケージの間は12員環を介して3つの結晶軸方向に沿って互いに貫通し、1つの単位胞を形成する。12員環は8面ゼオライトの主な窓であり、その孔径は約0.74 nmである。

YモレキュラーシーブはNaYモレキュラーシーブとNaYの関連変性製品：アンモニウムY（NH 4 Y）、水素Y（HY）、超安定Y（USY）、希土類Y（RY）などに分けることができる。

NaYモレキュラーシーブとは、Y型結晶構造モレキュラーシーブのナトリウム型を指し、アルカリ金属のアルミノケイ酸塩である。独自の3次元細孔構造を有するため、吸着分離、触媒、イオン交換などの分野で広く使用されている。

NaY型モレキュラーシーブと関連製品の関係：

1、NaYはアルミニウム源、シリコン源とガイド剤を一定のプロセス条件下で合成して得られる、

2、NaYから塩化アンモニウムを交換してアンモニウムYを得る、

3、アンモニウムYから高温焼成により水素Yを得る、

4、水素Yは高温水熱処理を経て超安定Yを得た、

5、水素Yは希土類交換により希土類Yを得た。

Y型モレキュラーシーブの用途：触媒分解触媒FCCの作製に大量に用いられる、触媒分解触媒を作製するために用いられる、水素化分解触媒の製造に用いる、高効率吸着分離浄化剤と乾燥剤の製造に用いられる。